Noriko Fujihara × DONO

 

-- コラボレーション作品『White root』が生まれたきっかけ

●DONO 私のInstagramの画面に典子さんのガラスの写真がパッと現れた。ガラスの塊を一面ずつ丁寧に磨くその過程と、現れた面の美しさに私はとても感動したのです。もう秒速で「美しいー!」とコメントを入れていました。そしてそのコメントの返信にぜひコラボしたいとのオファーが。私が送ったInstagramのコメントがきっかけで今回実現することになったのです。過去に当店でgla_glaさんの企画展を何度か開催してお世話になっており、典子さんとはそのgla_glaさんのスタッフとして9年程前に知り合いました。昔からよく手書きのお手紙をくれるのですが、それがいつも清楚な便箋にとっても丁寧に書かれた綺麗な文字。。穏やかで気持ちのこもった真摯さが全面に伝わってくるのです。一緒に作品つくりがしたいと私も思いました。

 

--『White root』の宝石ガラスについて伺いました

Noriko Fujihara 普段使っているガラスは冷たく硬いけれど、作っている時は熱く柔らかい。宝石ガラスの色や気泡は、柔らかいガラスが動いていた瞬間を閉じ込めたものです。そんな塊を宝石の様に削ると、光を反射して更にたくさんの動きを見せてくれます。毎日でも特別な日にでも、動いていたガラスを近くに感じてください。

 

 

-- 代表作『りんごちゃん』について伺いました

●Noriko Fujihara りんごちゃんは、一番最初に出来た作品です。新人の頃、「何か作品を作らなきゃ」と焦りつつも、基礎のグラスばかり作っていました。当時一緒に働いていた子に「何作ったら良いと思う?」と聞いた時に返ってきた言葉が『りんご』。難しそう〜無理〜と思いつつ、今までに得た技術と知識を注ぎ込んだ結果、いとも簡単に出来たのです。やってきた事は無駄ではなかった!という嬉しさと共に、これからも精進しようと思えた瞬間で、その時から大事な存在です。

 

 

 

 

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Profile 

藤原 典子(フジハラ ノリコ)

ガラス作家

  

愛知県名古屋市出身、洞爺湖在住。型を使わない「宙吹きガラス」という技法を用いて、小さな一輪挿しから大きな器・オブジェ等、様々なガラス作品を制作。透き通ったガラスに気泡やカラフルな色や模様を入れ、日常のふとした瞬間を切り取ったような感覚を表現している。ガラスならではの光の反射や映り込みで、毎日に彩りとキラキラを。柔らかな形に触れる事によって、目で手で口で、毎日に穏やかな一瞬を。皆さまの日常に寄り添う様に作っています。

 

1984年7月 愛知県名古屋市に生まれる。
2002年5月 高校3年生の春。
                     突然ガラスに目覚める。
2003年4月 東京ガラス工芸研究所入学。
2005年3月 東京ガラス工芸研究所卒業。
2006年4月 gla_glaスタッフとなる。
2006年6月 初のグループ展「LALALAガラス展」開催。
2008年〜      各所でガラス展開催。

《ガラス展の開催場所》

◎大丸札幌店 ◎pristine大丸札幌店 ◎テンポラリースペース ◎gentle tree ◎芸術の森美術館(グループ展) ◎antie ◎トマムアイスビレッジ(氷の雑貨屋にて)